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鹿児島の旅

2023年5月12日~15日

3年以上続いてきたコロナ禍は、ようやく下火になりました。2023年の初夏の朝8時、羽田空港国内線出発ロビーは既に旅行客やビジネスマン等でにぎわっています。ゴールデンウイーク明けとは思えない盛況です。

機内はほぼ満席、8割はマスク姿でしょう、「自己判断に委ねる」という政府の方針に従い、私たち二人はノーマスクで貫こうと決めています。1時間40分の飛行時間はあっという間でした。

鹿児島市の気温は東京都とはさほどの差が感じませんでした。降りてすぐレンタカーを借りて、霧島に向かいました。鹿児島県は九州本島の南端に位置する、真ん中には錦江湾、鹿児島空港はその錦江湾の北にあります。目的地の霧島神宮に到着したのはまだ昼前です、平日のせいか、観光客は少ない。鳥居をくぐり、70段ほど階段を上ってから、目の前に現れた色鮮やかな本殿は日光東照宮を思わせます。

霧島神宮 本殿
楓の花
神宮階段前

境内をゆっくり散策したら、楓の葉っぱの上に可愛いピンク色の花びらのようなものを発見した、アプリで調べてみたら、楓の花みたいです。1時間程滞在してから霧島神宮を後に、桜島へ向かいました。

桜島は錦江湾にある、周囲約55㎞、日本で有名な活火山です。かつては、名前の通り島だったが、1914年(大正3年)に発生した大正大噴火により、対岸の大隅半島と陸続きになったそうです。おかげで、車はそのまま島に乗り入れることができます。

その夜は島の南側の古里温泉の宿に一泊しました。翌日、島の東海岸線を沿って車を走らせ、北側にある湯之平展望所に登り、身近に噴火口の迫力を実感しました。天気には恵まれなかったが、噴火と雨雲と一体になって、神秘な世界でした。途中に、黒神埋没鳥居をよりました、大正噴火時、3メートルもあった鳥居が1日のうちに軽石や火山灰に埋め尽くされました、その凄まじさは生々しいです。

湯平展望台
黒神埋没鳥居
リアルな火山活動

午後、島の東側にあるフェリー乗り場に向かってまた走り出した。車ごとフェリーに乗り込み、わずか15分で対岸の鹿児島市に到着しました。そのまま南へ進み、指宿へ目指します。

指宿といえば、砂蒸し風呂でしょう。ホテルに着いたら、真っ先に専用のガウンに着替え、すでに掘ってある穴に横になったら、スタッフたちがスコップを使ってどんどん砂を体の上に運んでくる、あっという間に生き埋めされ、頭だけは砂の外。湿った温かい砂に包まれ、まるで重い布団を掛けているみたいです、極楽極楽。できれば、ずっとこのままにしたいが、10分は目安だそうです。

3日目、鹿児島半島の東側へ進みます。地図上は、遣唐使遣隋使の寄港地の跡があったようですが、その近くを探しても、見つかりませんでした、何人かに聞きましたが、有力な情報が得られませんので、断念しました。さらに北上し、鑑真記念館に辿り着きました。

唐の高僧鑑真和上は5度も日本への渡航を失敗し、両目を失明しましたが、753年、6度目の挑戦でついに上陸を果たした、日本に仏教の戒律や薬学の知識を伝えました。現在の鑑真記念館所在地は当時の寄港地だそうです。館内ビデオや展示品などを通じて、その歴史を勉強させていただきました。コーヒーを飲みながら、正面の秋目の海を眺めて、当時の光景をちょっと想像しました。

ちなみに、鑑真記念館のすぐしたの道路わきに、「007は二度死ぬ」ロケ地があります、是非お立ち寄りください。

鑑真記念館
鑑真記念碑
「007は二度死ぬ」ロケ地

4日目、鹿児島市内の仙巌園と維新ふるさと館2か所を回りました。

仙厳園は薩摩藩島津家別邸として約350年前に築かれた、日本を代表する大名庭園・世界文化遺産です。 桜島を望む雄大な庭園に加え、殿様が暮らした御殿があります。じっくり見学するなら、半日はかかります。

御殿から眺める仙厳園の庭
桜島を借景した仙厳園
仙厳園から眺めた桜島

最後に、鹿児島市内の維新ふるさと館をよりました。

維新ふるさと館は市の中心部にあります、館内はドラマ上演もあり、西郷隆盛・大久保利通など明治維新の人物などを紹介されています。

夕方、鹿児島空港で、天然温泉足湯を楽しんでから、帰途へ。4日間の旅、お疲れさまでした。

西郷隆盛銅像
途中、明治創業の酒蔵「白波」と出会った
鹿児島空港